シャープが「三冠」 昨年のテレビ、BD、携帯販売シェア

市場調査会社のGfKジャパンは13日、家電製品の昨年1年間の国内販売台数シェアを発表し、シャープが薄型テレビ、ブルーレイ・ディスク(BD)録画再生機、携帯電話の3分野で1位になった。薄型テレビと携帯電話に加え、BD録再機で初めて1位を奪い、“三冠”を達成した。
 GfKによると、薄型テレビのシェアはシャープが37・0%で、統計開始以来7年連続で1位を達成した。エコポイント制度で全体の販売台数が伸びるなか、「大型から小型まで幅広く人気を獲得した」(GfKの山形雄策アナリスト)ことが貢献した。2位には年々シェアを伸ばしている東芝が浮上した。
 BD録再機は、2位のパナソニックとわずか0・1%の僅差。DVDからBDへの移行が進むなか、液晶テレビとのセット販売でシェアを伸ばし、「低価格モデルも人気」(山形氏)だった。今年は、昨年3位のソニー、昨年参入した東芝を含めた“4つ巴”の争いが繰り広げられそうだ。
 携帯電話は、カメラ機能を強化したモデルに、昨秋本格投入したスマートフォンも人気。ただ、2位には「iPhone」で急激に販売を伸ばすアップルが浮上しており、競争も激化している。

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