シリーズ第1戦千葉で放映されないワケ 地元局が衝撃的内幕を暴露

横浜の身売り騒動、楽天・星野監督の就任、ハンカチ世代のドラフトなどに隠れ、ずいぶんとカゲが薄い中日とロッテの日本シリーズ。あす30日の第1戦(ナゴヤドーム)は史上初めて、地上波で全国中継されないことになった。
 それでも中日の地元、愛知県ではテレビ東京系列のテレビ愛知がローカル枠で放送する。問題はビジター側のロッテが本拠を置く、千葉県内で地上波中継がないことだ。キー局のテレ東はこの時間帯に関東一円での日本シリーズ放送を見送り、2時間のバラエティー番組を放送する。
 この姿勢に不満爆発なのが、独立U局の千葉テレビだ。やはり全国中継がない第5戦を千葉県内でローカル中継するが、実は第1戦の中継も希望しながら、思わぬ横やりで断念に至ったという。
 同局関係者は、衝撃的な内幕を明かす。
 「第1戦の全国中継がなくなった時点で、ウチからテレビ愛知にネット送りできないかを打診した。先方は200万円程度の金額を提示するなど乗り気だったが、テレ東が認めず破談になった。ウチが日本シリーズを放送したら、テレ東の視聴率が食われるからだと思うが、社内では『だったらテレ東でやれよ!』という声がもっぱらです」
 敵地に乗り込めない千葉のファンにしてみれば、放送はしてくれないわ、せっかく名乗り出た他局の放送は邪魔するわで、テレ東の態度は迷惑以外の何者でもない。
 せめてどちらかが人気球団なら、こうしたみみっちい問題も防げたか。日本一を達成した時の地域への経済効果を見ても、中日は215億円(共立総合研究所による試算)、ロッテは最大102億円(ちばぎん総合研究所)という程度。どちらも2003年に星野阪神がリーグ優勝した際の、930億円(UFJ総合研究所)に遠く及ばない。

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