ジャニタレ〝集団廃業〟危機 CM飛んだキムタクより深刻な若手「バーター通じない」

ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、俳優の木村拓哉(50)が出演している日本マクドナルドのCMが契約満了で終了することが12日、明らかになった。CMスポンサーの〝ジャニ離れ〟は加速度的に進んでおり、このままいけばジャニーズタレントは〝失業危機〟にブチ当たる。 

 木村をCM起用しているマックはこの日、契約期間が満了した後、契約を更新しない方針を表明した。嵐の松本潤をCM起用している第一三共もマックと同様の措置を取る。

 ジャニーズJr.のマネジメントを担当するジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦らの「20th Century」らをCM起用している花王は11日、起用に変更はないとしたが12日、これを一転させた。広告や販促は「可及的速やかに中止いたします」と明らかにした。

 スポンサー側はいずれも、ジャニー氏の人権侵害やジャニーズの被害者に対する救済策を問題視している。

 藤島ジュリー景子前社長らが7日、都内で記者会見を開き、ジャニー氏の性加害を初めて認めたことで、ジャニーズタレントを起用しているスポンサー側が一気に契約を見直す流れが生まれた。

 当然、テレビ界への影響も大きい。制作会社関係者は「テレビ各局はジャニーズタレントに罪はないと考えたり、決まっているドラマの急な変更は難しかったりするので、基本的にジャニタレの起用を続けています。ただこの流れが続く限り、ジャニタレを起用した新番組の制作は難しいです」と言う。

 CMやテレビ番組の〝ジャニ離れ〟で影響が出るのは、木村や俳優の岡田准一ら売れっ子より冠番組やレギュラー番組を持っていないジャニタレだろう。

「これまではジャニーズのブランドや他のタレントのバーターで出演できていたとしても、それは今後、厳しくなります。企業のイベントにも呼ばれなくなるでしょうから、一気に仕事がなくなるジャニーズタレントは出てくるでしょう」(前出関係者)

 仕事が減ったりなくなったりすれば、収入面に直結する。

「ほとんどのジャニーズタレントは歩合制でしょうから、この流れが続けば廃業するタレントが出てもおかしくないです」(同)

 帝国の激震は止まりそうにない。

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