ジャニーズ〝運命の8月〟迫るXデー、性加害問題で国連人権委員会まで動く事態に 平本淳也氏ら被害者は意見交換会

ジャニーズ事務所創業者である故ジャニー喜多川前社長の性加害問題は、国連人権委員会が動いたことで新たな展開に広がりそうだ。事務所にとっては、極めて厳しい事態に立たされることになりかねず、8月に運命のXデーを迎えることになる。

国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は今月24日〜8月4日に訪日し、同問題で当事者の聞き取り調査も行うことになる。作業部会のメンバーは5人おり、今回訪日するのはナイジェリアとタイの専門家。最終日に東京都内で記者会見する予定だ。

一方、事務所が設置した外部専門家による「再発防止特別チーム」にも動きがあった。特別チームへの情報提供を目的とする専用窓口を開設したのだ。特別チームの提言を受けて、事務所は会見することも表明した。

「国連の調査を受けること自体が事務所には大打撃です。特別チームが今さらながら情報提供の窓口を開設したのも、事務所が会見することを表明したのも、きちんと調査しているということのアピールではないかと見えてしまいます。いずれにせよ、8月には何かの対応を迫られるでしょうね」と音楽関係者は指摘する。

さらにこう続ける。

「懸案だった東西のジャニーズJr.による東阪ドーム公演も、なにわ男子がメインパーソナリティーを務める日本テレビの『24時間テレビ』も8月中のこと。9月に入るとNHK紅白歌合戦の出場者が取り沙汰されるようになります。それまでには、ある程度の形の見える結論が必要になってくるでしょう」

前副社長の滝沢秀明氏(41)の会社「TOBE」も、次々と元ジャニーズ所属のタレントが集結している。ジャニーズ包囲網は確実に狭まっているのだ。

そんな中、ジャニー氏に受けた性被害を訴える元タレントら7人が「ジャニーズ性加害問題当事者の会」を設立し、代表を務める平本淳也氏(57)らが意見交換会を開催した。

元ジャニーズJr.の平本氏は13〜18歳の間、「合宿所」に出入り。田原俊彦や近藤真彦、シブがき隊、少年隊らのバックダンサーを務めたが、1980年代後半から著書でジャニー氏の性加害を告発してきた。

「私たち被害者は被害に遭った昔話にひたっているわけではありません。被害は今現在でも継続しています。簡単には済まされる問題ではありません。小さく無力な私たちでも、声は大きく発することができます。国連の調査は解決を試みようとしないジャニーズ事務所と加担や隠蔽してきた周囲の方々へのメッセージでもあります」と訴えている。

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