ジャニーズ性加害問題“共犯者”NHKの大罪「魔の7階」ジャニーズ専用リハーサル室の存在を認める

ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡って、10月2日に開催されるジャニーズ事務所の会見を控える中、NHKの対応が注目されている。 【写真】元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」  27日の定例記者会見で「被害者への補償や、再発防止の取り組みが実施されていることが確認されるまで、新規の出演依頼は行わない」と稲葉延雄会長が明らかにした。これは、「紅白歌合戦」も同様で、ジャニーズのタレントの出演がゼロの可能性もある。  10月2日のジャニーズ事務所の会見では、社名変更が示唆されているが、具体的に何が示されるかがひとつのポイントとなるが、NHKは「起用方針を判断する時期は設けず、慎重に推移を見守っていく」としているから、このままいけば、紅白からジャニーズが一掃されそうだ。  この問題について、稲葉会長は、「人権意識が欠如していた」「事務所のありようも検討せずにやってきたのが問題だった。忖度ではなく、考慮すべき要素が欠落していた」などと反省の弁を述べ、第三者委員会などでの調査は行わない方針だとして、「甘いと言われるかもしれないが番組の中で一つ一つ取り上げ、国民に説明したい」と説明した。  さらに、その後行われた、メディア総局長の定例記者会見で、渋谷のNHK放送センター内にジャニーズ専用のリハーサル室が存在したことを指摘されると、山名啓雄総局長は「特殊なことではない。一般的に言えば、何年も続いている番組であれば恒常的にリハーサル室が必要となる」とその存在を認めた。 「性被害の当事者である元ジャニーズJrの二本樹顕理氏は渋谷のNHK放送センターの西館に“魔の7階”と呼ばれるリハーサル室があり、『この部屋でジャニー氏が、小学生のメンバーを膝の上に乗せていた』と証言しています。テレ朝でも、ジャニーズ専用のリハーサル室があったそうですが、こうした合宿所以外の場所で性加害があったとすれば、施設管理者の安全配慮義務違反などに抵触する可能性があると指摘する記者もいます。“見て見ぬフリ”を続けてきた責任は重い」(週刊誌芸能担当記者)

 いずれにせよ、「ジャニーズ部屋」に関しては、「特殊なことではない」と開き直っているNHK。放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこうしたNHKの対応についてこう話す。 「遅きに失した感はあるが、NHKは『クローズアップ現代』などで、この問題を検証した件については一定程度評価できる。しかし国連の人権の専門家による“メディアの沈黙”の問題が指摘されている中、第三者委員会などでの調査は行わないというのは、受信料から成り立っている公共放送としてはいかがなものか。NHKは音楽番組から、ドラマ、情報番組、Eテレの番組まで、多様なジャンルで、ジャニーズのタレントを起用し、ある意味、“お墨付き”を与える役割も果たしてきた。ジャニーズ事務所との関係を多角的な調査を通して、見つめ直す必要があるのではないか」  民放以上にズブズブの関係を維持してきたNHKにはこの問題に関して、説明責任があるだろう。

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