ジャニー喜多川氏による性加害問題を受けてジャニーズ事務所が設置した外部の専門家による「再発防止チーム」が会見しました。事務所のOBだけでなく、現役の所属タレントについても必要に応じて慎重に調査を進める考えです。
■ジャニーズ事務所「過去の対応検証」
性加害問題に関して、相次ぐ証言と次々名乗り出る元所属タレントたち。
ジャニーズ事務所側が設置した「再発防止特別チーム」は、亡くなったジャニー喜多川前社長について会社が設立された過去数十年間にまでさかのぼり検証する考えを示しました。
再発防止特別チーム・林眞琴座長：「今回、故ジャニー喜多川氏による性加害・性暴力、こういった被害が申告されている。こういったことが事務所の中で起きたということを出発点として、それを前提と致しまして、再発防止策を提言していくということでございます」
「特別チーム」のメンバーは、前検事総長の林眞琴氏を座長に精神科医の飛鳥井望氏、そして12日は登壇しませんでしたが、臨床心理研究者の合計3人。
再発防止特別チーム・林眞琴座長：「（Q.藤島ジュリー景子社長は、性加害について認めていないのですが、その点はジャニーズ事務所に聴取したり調べたりはしないのか？）それはその事実がどのような形でなされたのか、あるいはあったのかということを認定するのは、我々の特別チームの専権であると考えているので、その時にそれを認めているのか認めてないのかは、それに関わらず我々が事実認定していく」
検事総長経験者らによる厳正な調査。その対象は被害を訴える人やOBだけでなく現役の所属タレントも状況に応じて含まれるそうです。
再発防止特別チーム・林眞琴座長：「現役タレント（の聴取）が要るか要らないか、今後状況に応じて変わってくると思うので、現役のタレントの方が出てきた場合は、当然非常にアプローチの仕方は慎重にしなくてはいけない。心情に配慮した形でのアプローチをしなくてはいけないと思っているが、そのような方法をチームの中でよく検討して、ぜひともアプローチしていきたい」
■「アプローチの仕方は慎重に」“現役”調査は
ジャニーズ事務所は「心のケア相談窓口」を設置し被害者の対応にあたるほか、この「特別チーム」による提言を受けた再発防止策が確実に遂行されるかどうかを「社外取締役」がチェックするとしています。
また、ジャニー喜多川前社長以外にも週刊文春が報じた元マネージャーによる性加害疑惑について、「特別チーム」が調査すると表明。
再発防止特別チーム・飛鳥井望氏：「散発的な事案ということを超えて、これは性加害に対して甘いような組織風土、それを許してしまうような問題があったかどうかということについては、まさにこのチームが検討すべき問題というふうに感じています」
再発防止特別チーム・林眞琴座長：「それがジャニー喜多川氏ではなくて、他のスタッフやマネージャーだった場合、検証対象から外すのかと言われれば全くそうではないと考える」
