創業者の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題について、再発防止特別チームは長期にわたる性加害の事実を認定し、藤島ジュリー景子氏の代表取締役社長の辞任を提言した。今後、ジュリー氏が辞任した場合、ジュニアを含めると約300人いると言われている所属タレントたちはどうなるのか――。 【写真】ジャニーズ事務所創業家の家系図 2019年にジャニー氏が死去し、ジュリー氏が社長に就任。以来、山下智久(38)、長瀬智也(44)、森田剛(44)ら人気タレントが相次いで退所し、事務所の求心力の低下を懸念する声が広がった。加えて昨年10月には、ジャニーズJr.の育成を担ってきた元副社長の滝沢秀明氏(41)も退社、新たに新事務所TOBEを設立した。三宅健(44)や元「King&Prince」の平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)らが合流するなど、TOBEは勢力を拡大している。 そんな状況下で取り沙汰された今回のジャニー氏の性加害問題。ある放送関係者は「もしジュリー氏が辞任した場合、タレントたちがジャニーズ事務所を離れていく流れは加速していくのではないか」と指摘した。「その影響は嵐やTOKIOなど、ジュリー氏が直接手がけてきたタレントにとどまらず、より若い世代のタレントにも波及するのでは」(同関係者)と語る。 中でも放送関係者たちが今後の動きに注目しているのが、20年に同時デビューした「Snow Man」と「SixTONES」だ。共にジュニア時代から滝沢氏が手がけ、デビューまで導いたグループ。民放関係者は「滝沢氏への恩もあり、今回の一件を受けて一部のメンバーがTOBEに合流する懸念はより一層高まった」と話した。 今月18日には元ジャニーズJr.の7人組「IMP.(元IMPACTors)」が、TOBEからデビューした。事務所にとっても初の音楽作品となり、滝沢氏も「最初の一歩になります」とコメント。9月末にジャニーズ事務所を退所することが決まっている岸優太(27)も加入が既定路線で、平野、神宮寺と合流し次第3人で本格的な活動を進めていくとみられる。 男性アイドルグループを手がける事務所として芸能界で一大勢力を築いたジャニーズ事務所。その潮流は滝沢氏が率いるTOBEへと移る可能性も否定できない。