ジャニーズ事務所は31日、ジャニー喜多川前社長(享年87)の性加害問題をめぐり、8月29日に会見した「外部専門家による再発防止特別チーム」からの提言を受け、7日に都内で記者会見を開くと発表した。被害者へのケアとともに、新社長を含めた新体制を発表するとみられる。 【写真】イノッチの妻・瀬戸朝香、45歳最新ショットを公開「ますます美しく」 「外部専門家による再発防止特別チーム」の会見では、1950年代から2010年代まで、長期間にわたってジャニー喜多川氏による性加害を認定。再発防止策として、藤島ジュリー景子社長(57)の辞任などを提言していた。この日、同事務所は「今後の対応」について、7日の会見で明らかにするとした。 会見の登壇者や内容の詳細などは明らかにされていないが、同チームが「性加害が事実であったことを組織として認め、謝罪と救済なくして、今後のジャニーズ事務所はあり得ない」と言及したように、被害者への「謝罪」や「救済」といったケアや賠償をどのような形で進めていくかに注目が集まる。 またジュリー氏の社長辞任は避けられない状況だが、同氏が出席するかは不透明。関係者によると、壇上では新社長や社外取締役らも含めた新体制などを明らかにする可能性があるという。新社長候補としては、ジャニーズタレントの東山紀之(56)、城島茂(52)、井ノ原快彦(47)が挙がっていることも判明した。 事務所の“長男”でもある東山は、MCを務めるテレビ朝日系情報番組「サンデーLIVE!」(日曜・前5時50分)では「ジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならない」と発言。今年1月には、ジャニーズJr.の主演舞台「JOHNNYS’World Next Stage」の演出も担当した。 城島は「株式会社TOKIO」の社長として、国分太一(48)と松岡昌宏(46)の先頭に立ち、幅広い活動を展開している。 井ノ原は、22年10月をもって退社した滝沢秀明副社長(41)を継ぎ、関連会社「ジャニーズアイランド」の社長に就任。東西200人のJr.と共に奔走している。 それぞれがアイドルや俳優でありながら、事務所やグループをけん引する立場であり、裏方の経験も豊富。3人そろって幹部としてタッグを組む可能性もあり、所属タレント一丸となって再起を目指す体制の旗頭になり得る。 人事とともに焦点になるのは、ジュリー氏が100%所有する株式の行方だ。社長辞任後も株主として影響力を持つのか。株式の動向次第で、創業以来、一族経営を続けてきた同事務所の在り方は大きく変わる。 ◆東山 紀之(ひがしやま・のりゆき)1966年9月30日、川崎市生まれ。56歳。79年にジャニーズ事務所入所。82年に「少年隊」のメンバーとなり、85年に「仮面舞踏会」でレコードデビュー。93年に同事務所で初めてNHK大河ドラマ(「琉球の風」)に主演。2010年に女優・木村佳乃と結婚し、2女をもうける。血液型A。 ◆城島 茂(じょうしま・しげる)1970年11月17日、奈良県生まれ。52歳。86年にジャニーズ事務所入所。94年にTOKIOとして「LOVE YOU ONLY」でCDデビュー。2015年からテレビ朝日系「週刊ニュースリーダー」(土曜・前6時)でMCを務める。19年にタレントの菊池梨沙と結婚し、1男をもうける。血液型O。 ◆井ノ原 快彦(いのはら・よしひこ)1976年5月17日、東京都生まれ。47歳。88年にジャニーズ事務所入所。95年にV6として「MUSIC FOR THE PEOPLE」でCDデビュー。2007年に女優の瀬戸朝香と結婚し1男1女をもうける。10年から8年間、NHK「あさイチ」のキャスターを務めた。血液型A。