人気グループ・関ジャニ∞の錦戸亮(34)が5日、9月末でグループを脱退し、ジャニーズ事務所を退所すると発表した。関ジャニは3日に15周年の5大ドームツアーを終えたばかり。昨年に渋谷すばる(37)が脱退、退所したが、同時期から6人で話し合いを重ね、3月末に決定したという。グループは今後、5人体制で活動。本紙などの取材に応じた村上信五(37)は「やるっきゃないという腹づもり」と決意。11月から12年ぶりの47都道府県ツアーの開催を発表した。
ジャニーズ事務所に、また激震が走った。1月には、嵐が2020年末での活動休止を発表したが、きっかけは大野智(38)の「自由な生活がしたい」という思いだった。関ジャニからは渋谷が「自分の音楽を追求したい」と事務所を去った。16年末に“無言”のまま分裂解散したSMAPを含め、いずれも「アイドル」という“呪縛”から逃れたいという思いがあったのだろう。
SMAPは、全員が40代になろうとしていたタイミングで消滅した。嵐も、最年長・大野が来年に40歳を迎える。一昔前では30代のアイドルは考えられなかった。高齢化が進んだひずみが、SMAP解散を引き金に一気に噴出した形といえる。
関ジャニ∞は15周年を迎え、3日に終えた5大ドームツアーは今年で7年連続8度目。これ以上、新鮮な気持ちを持って臨めという方が難しい。ジャニーズの中には「40歳までは責任を持って」と語るタレントもいる。裏を返せば、40歳からは…。今回、グループに残る5人も「それぞれが違うベクトルを差し始めているんじゃないか…」と吐露した。錦戸は今年35歳。40代からのキャリアを見据えた30代後半にするべく、出した結論なのではないか。