ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長の性加害疑惑について、17日にNHK総合テレビで放送されたニュース・報道ドキュメンタリー番組「クローズアップ現代(クロ現)」が「誰も助けてくれなかった 告白・ジャニーズと性加害問題」として被害者の元所属タレントによる顔出しの証言などを報道した。
当初は別の内容を放送予定だったが、予定を変更して放送することを16日に番組の公式ツイッターで告知した。
番組冒頭のVTRでは、3月に英の公共放送・BBCが特集番組で報じ、4月には日本外国特派員協会で歌手の元所属タレント、カウアン・オカモトが被害を受けたと証言したことを紹介。14日に同事務所の藤島ジュリー景子社長が公式サイトで謝罪したことも伝えた。
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VTR明けで司会の桑子真帆アナウンサーは、「なぜこの問題を報じてこなかったのか、私たちの取材でもこうした声を複数いただきました。海外メディアによる報道がきっかけで波紋が広がっていること、私たちは重く受け止めています」と局としてのスタンスを明らかにした。
取材に応じた元所属タレント13人のうち、6人が被害を受け、4人が見聞きしたという数字を示し、被害を受けた元所属タレントの実名・顔出しでのインタビューVTRを放送した。
「もはや、NHKの報道部が〝本気〟を出して取材に取り掛かっているので、ジャニーズに対しての忖度はまったくないだろう。この状況で、今年おおみそかの紅白歌合戦にジャニーズの所属タレントを出場させることはさすがにないのでは。本来ならば、ジャニーズから辞退を申し入れるべきだろう」(芸能記者)
発売中の「週刊文春」(文芸春秋)によると、被害を受けたのは所属タレントばかりかと思われていたが、元スタッフも被害を受けていたことが発覚。 この問題の報道では明らかに他局に差を付けているNHKだけに、今後の「クロ現」でも新たな取材結果を報告することになりそうだ。