日本交通グループでタクシー配車アプリを担う「ジャパンタクシー」は24日、タクシー車内のカメラで撮影した乗客の顔写真から性別を推定して広告を配信する仕組みについて、政府の個人情報保護委員会から昨年11月末に行政指導を受けていたと明らかにした。
© 朝日新聞 ジャパンタクシーのアプリ画面。場所を指定してタクシーを配車することができる
同社は、車内後部座席につけた広告配信用タブレットのカメラで乗客全員の顔写真を撮影。性別を推定してタブレットでの広告配信を変えている。個人情報保護委は「カメラの存在や利用目的の通知・公表が不十分」として改善するよう指導したという。
同社は顔写真の撮影を現在も続けているが、顔写真は配車アプリの位置情報や顧客情報と関連させた処理はしておらず、画像そのものも性別推定後に破棄していると説明。4月以降、カメラの存在や利用目的を通知する仕組みを作るという。