ジョジョが仙台を冒険 「地球の歩き方」がコラボガイドブック発売

仙台市出身の漫画家荒木飛呂彦さん(62)の人気作品「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する仙台中心部などの観光地を紹介する旅行ガイドブック「地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険」(学研プラス)が発売された。連載開始35年の記念企画で、同ガイドブックが漫画をコンセプトにするのは初めて。

「ジョジョ」とコラボした旅行ガイドブック(C)荒木飛呂彦 & LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観に浸れる

 作品はジョースター家の血統を継ぐ若者たちの戦いや仲間との絆を描き、計8部まで完結した。作中の「杜王(もりおう)町」は仙台市がモデルで、実在する商店やホテルを連想させるシーンもある。

 ガイドブックはA5判208ページ、2420円。荒木さんが仙台の思い出などを語るインタビューのほか、青葉山トンネルや一番町の老舗履物店を紹介する。作品の舞台となったヨーロッパ、アジアの情報も掲載する。

 新型コロナウイルスの影響で旅行を控える人に「ジョジョ」の世界観に浸りながら旅気分を味わってもらいたいと「地球の歩き方」の社員が企画し、同社が制作した。作品を愛読する社員は「漫画に登場する国内のモデルは仙台だけ。杜王町との類似点や相違点を感じながら歩いてほしい」とPRする。

 仙台市はガイドブックの発売を記念し、クリアファイルや土産が抽選で当たるキャンペーンを8月1日に始める。掲載されたスポットでガイドブックの表紙を撮影し、ツイッターで「地球の歩き方」のフォローと「杜王町の歩き方」「地球の歩き方ジョジョ」のハッシュタグを付けた投稿が条件。31日締め切り。

 漫画は1987年に週刊少年ジャンプ(集英社)で掲載が始まった。コミックの世界累計販売部数は1億2000万部を超える。

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