スカイプ、米フェースブックと業務提携 SNS機能の利用可能に

格安インターネット電話最大手のスカイプ・テクノロジーズ(ルクセンブルク)は14日、世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の米フェースブックと業務提携し、相互のサービス機能の一部を統合したと発表した。これに伴いスカイプは15日から新ソフトの配布をネット上で開始。同ソフトを取り込むことでスカイプの利用者はフェースブックの掲示板に直接、コメントを書き込むなどSNS機能を使えるようになる。
 スカイプの新ソフトは「スカイプ5・0」ウィンドウズ版。画面上に専用のタブを設置することで、スカイプ利用者はフェースブック画面を共有し、SNS機能の一部を利用できるようになる。
 例えばフェースブックには会員同士の電話番号を登録できる「電話帳」機能があるが、新ソフトにより利用者は画面上の電話番号をクリックするだけで、直接電話をかけることが可能になる。さらに相手がスカイプ利用者であれば、ネットを通じてビデオ電話も楽しめる。また、これまではできなかった3人以上でのビデオ電話による会話もできるようになる。
 現在、スカイプは延べ登録会員が全世界で5億人を超え、そのうち日常的に使用している人は世界で1億2400万人に上る。スカイプは業務提携により、フェースブック会員の取り込みを図る考え。一方、フェースブックも会話できるスカイプ機能を付加することで、会員増加につなげる。

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