スキマバイトに関する実態調査 半数以上が勤務先でトラブルに遭遇

働きたい時だけ働ける柔軟な雇用形態であることを理由に(空いた時間に働く)スキマバイトを選ぶ人が多いが、その実態はどうなのだろうか? 社内規程クラウドの企画・開発・運営を手掛けるKiteRa(東京)が行ったスキマバイトに関する実態調査によると、半数以上の人が勤務先でトラブルに遭ったことがあると回答。そのうちの約5割は仕事内容が事前に聞いていた内容と異なると答えていた。

 調査期間は4月24・25日の2日間で、対象は2023年5月~2024年4月の間にスキマバイトをしたことがある、あったという全国の20代以上の男女348人。

 まず、スキマバイトを選ぶ理由(複数回答)を聞くと「働きたい時だけ働ける柔軟な雇用形態だから」と回答した人が62.6%で最も多く、次いで「採用面接を受けずに働き始めることができるから」と「就業後すぐに給料を受け取れるから」と回答した人が47.1%となっている。やはり、気楽さが一番であるようだ。

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 一方、スキマバイトであるとしても、労働基準法では労働条件通知書を交付する必要があるとされているが、仕事を開始する際に勤務先から労働条件通知書が送られて来なかった経験がある人が半数以上で、「1度も送られてきたことがない」人が14.1%。「送られてこないことがある」人は39.9%となっている。ただ、労働条件通知書の内容を全く読まない人も7.8%いた。

 勤務先で就業規則の内容を確認するかどうかについては、「確認する」が58.0%、「確認しない」が34.2%、「覚えていない」が7.8%という回答結果になった。

 また、スキマバイトの勤務先でトラブルに遭った経験者は51.4%で、トラブルの内容で最も多かったのは「仕事内容が事前に聞いていた内容と異なる」と回答した人が52.0%、「労働条件(労働時間や給与など)が異なる」の46.9%が続いた。半数以上が勤務先とトラブルが生じるなどリスクが高く、スキマバイトは気を付けて始めた方が良さそうだ。

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