スケールが巨大すぎて理解不能! 「世界一」だらけのドバイ

先日喫茶店で、ある音楽が流れだした。「ナンバーワン あふれてる~夢の国~」。そう、Sexy Zoneの「バィバィDuバィ~See you again」だ。すると隣の席に座る女子大生2人組の会話が聞こえてきた。
「Duバイってなに?」
「いや、ドバイのことでしょ?」
「なんでドバイのこと歌ってんの?」
「それはドバイがナンバーワンであふれている夢の国だからでしょ!」
そんな女子大生の発言が気になった筆者は、その真相を探るべく「ナンバーワンであふれている夢の国ドバイ」について調べてみることに。
■No.1であふれる国!
ドバイは「ナンバーワン あふれてる~」と歌われるように、「世界No.1」のものがとても多い。世界一高いビル、世界最大の屋内スキー場、世界一広い国際空港、世界最大の映像装置、世界最長の無人運転鉄道、世界最大の水槽……などなど、一小市民には受け止められないレベルで、これでもかとNo.1を押し付けてくるのである。
まずピックアップするのは、人類史上もっとも高い建造物、「バージュ・カリファ」。映画「ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル」にも登場したこの建造物は、地上160階建て、高さ828メートルという天空にもっとも近い摩天楼だ。東京スカイツリー(634メートル)に驚いている場合ではないぞ、日本人……!
中にはオフィスや商業施設などが設けられているこの建物、エレベーターの速度と設置距離でも世界一だというから驚きだ……!
■世界最大のショッピングモールは想像もつかない大きさ
バージュ・カリファ前には、世界最大の噴水ショーをしているドバイ・ファウンテンがある。また、この横にあるのが「ドバイモール」だ。ドバイモールは“すごすぎる”とネットでかなり話題になったので、ご存じの人も多いのでは。総面積約111.5万平方メートル、なんと東京ドームが23個分すっぽりと入ってしまうというのだ。テナント数も1200店舗という巨大なスケールだが、店内の様子は日本のショッピングモールと似ているところも多く親しみが持てる内装となっている。
モール内にはファッションの他、民族衣装や香油などの異国情緒溢れる品から、スイーツ、家電、キッザニアなどの施設まで、勢揃い。特にベビー・子供服は、65もの店舗数があって充実している。日本では見かけないようなハイファッション・ブランドのキッズラインもある。こんな高級品をまとえるキッズ達がうらやましい……!
しかし、それだけでは満足しないのがドバイ・クオリティ。日本とスケールが違う様々な仕掛けが訪問者を楽しませてくれること間違いない。
■水の流れるオブジェ、スケートリンク、水族館
たとえば、店内にそびえ立つ巨大な水の壁。一風変わったアート・オブジェが設置された巨大な壁には、海水を淡水化したという水がまるで人工の滝のように流れている。砂漠の国で清涼感を演出する、なんともステキな発想だ。そして滝だけでは満足せず、さらに店内にアイススケートリンクを作ってしまったのがドバイモールのスゴイところ。砂漠地帯だと忘れさせてくれる粋な計らいだ。
水、スケートリンクと来て、さらに驚きなのがショッピングモールの内部に存在する世界No.1規模の水族館だ。も……もはや常人には理解不能なテンションである。この世界最大の水槽をもつ「ドバイ・アクエリアム」は、それまで世界最大規模だった沖縄の美ら海水族館を抜いてギネス世界記録を達成した。
「店内の中に滝風の水のオブジェ、スケートリンク、世界一の水族館かぁ」とボーっとしている暇はない。他にも「モール・オブ・ザ・エミレーツ」には、世界最大規模の屋内スキー場まで設置されていたり、パームアイランドの海岸線94キロを彩った花火は、6分間で50万発の花火をぶっ放し、ギネス記録を達成してしまったりとケタ違いのスケールにお腹いっぱいの感が否めない。灼熱の砂漠地帯であることを忘れさせるような設備の数々にドバイの“本気度”を感じてしまう。
■IMGワールドが開業予定
このように「ナンバーワン」があふれるドバイだが、進化はまだまだ止まらない。今大注目スポットは、今年中に開業予定の娯楽施設「IMGワールド」だ。100億円規模で開業されるというこの娯楽施設は、遊園地と併設してアウトレットや会議施設も建設されるのだとか。この施設は「マーヴェル」「カートゥーンネットワーク」「ロストヴァレー ダイナソーアドベンチャー」「IMGブールヴァード」の4つのゾーンから構成されていて、あのスパイダーマンやアイアンマン、キャプテンアメリカやX-メンなど大人気ヒーローを生み出してきたMARVELとのコラボレーションが楽しめるそうだ……! 
ほかにも、12の映画館を設けた巨大シネコンも売りのひとつ。「IMGワールド目的」で訪れる新たな観光客層を獲得し、より一層ドバイを観光大国として洗練させてくれそうだ。
■トラムも走行予定
とはいえ、巨大なショッピングモールや娯楽施設とくれば、移動も大変なのでは!?
そんな心配を払拭してくれるのが、今年秋に走行開始予定の最新テクノロジーを利用したトラムの存在。ドバイマリーナとアルスフ地域の間を走行予定だというこのトラムは、最高時速50kmで道路沿いを走行する。
近未来的なハイテク・デザインが魅力で、透明の幅広い窓からはドバイの街が一望できる。各駅には空調設備もあるとのことで、熱いドバイ住民にとっては嬉しい計らいだ。
これまでメトロで利用できたカード(NOLカード)の利用ができるというから、現地に住むひとにも観光客にとっても利便性が高そう。ビジネス街、ショッピングモール、住宅街を結ぶ新たな足になりそうだ。
とこんな、「ナンバーワンであふれている夢の国」ドバイ。ぜひ一度そのスケールのすごさを実感しに行ってみては。
(はなふさ ゆう)

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