スターダスト俳優ばかりが目立つワケ

大手芸能プロ「スターダスト」の勢いがテレビ界を席巻している。放送記者が話す。

「NHKドラマだけでも放送中の大河『おんな城主 直虎』には柴咲コウ(35)が主演。来年の『西郷どん』には北川景子(30)が大河初出演。これはいずれ北川が大河で主演する伏線と言われています。朝ドラでも前回の『べっぴんさん』でももいろクローバーZの百田夏菜子(22)が女優として単独出演し、次の朝ドラ『わろてんか』では葵わかな(18)が主演。さらにはその次の朝ドラ『半分、青い。』の主演に応募総数2366人の中から永野芽郁(めい)(17)が選ばれました」

ネットでは“NHKとの癒着”に始まり、“ごり押し”“出来レース”という書き込みも見られるが……。

「永野は小3から事務所でレッスンを開始し、すでに子役も含め数多くの映画やドラマに出演しています。制作統括者は『メークで顔立ちが変わる女優さん。10代も30代も演じられる』と評価しています。7月にはフジのドラマ出演も決まっています」(同前)

たしかにNHK以外でも同事務所の俳優は目立っている。

「ジャニーズ事務所の木村拓哉(44)主演で話題だったTBSの『A LIFE』に竹内結子(37)が共演。次クール同時間帯の『小さな巨人』にも岡田将生(27)が出演。今やドラマ界は“石を投げればスターダストに当たる”と言われるほどです。お中元限定のアサヒビールのCMでも柴咲・北川・松雪泰子(44)と同じスターダストの3人の女優が揃って出演していて、『ある種の快挙』と言われています」(民放幹部)

なぜこれほど、スターダストの俳優は起用されるのか。

「創業38年のスターダストは今やレッスン生も含めると所属タレント約1000人、スタッフ約400人の大所帯。業界では“スター”と“ダスト”に分かれると揶揄されますが、無料でレッスンさせて見込みのある子をピックアップし、先輩俳優が実績を上げているときに若手を送り込んでいます。また、業界団体に属さず独立独歩を貫いており、他の事務所とのしがらみもなく、特にどこかと関係が悪いというのもない。所属俳優にとっても“恋愛禁止”などの縛りもなく、居心地がいいようです」(同前)

“星屑”なのは名ばかりか。

(「週刊文春」編集部)

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