スターバックス、日本に超大型の旗艦店舗 焙煎所併設、新たに紅茶専門店も

米スターバックスは、日本で焙煎所を併設した超大型の旗艦店舗を設置する方針を明らかにした。新たに紅茶専門店も2年以内に開設する。現在約1100あ る従来型店舗も増設スピードを加速。商品構成の多様化と店舗拡充により事業規模の拡大を目指す。同社ナンバー2でアジア部門を統括するチャイナ・アンド・ アジア・パシフィックプレジデントのジョン・カルバー氏が26日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じた。

超大型店は、創業の地シアトルに昨年12月に開設した「スターバックス・リザーブ・ロースタリー・アンド・テイスティングルーム」。広さ1万5000平 方フィート(約1400平方メートル)という巨大な旗艦店で、希少なコーヒー豆などを客の目の前で焙煎し、いれたてを提供する。

カルバー氏は「米国以外に作る第1号店にしたい」と日本への設置意向を示したうえで「規模も米国同様なものにしたい」とし、場所の検討を進める方針を示した。ただ、時期については不動産の選定に時間がかかる見通しで「未定」としている。

また、紅茶専門店は「ティバーナ」というブランドで、米国で2013年から展開している。日本でも同ブランド単独の専門店を設置するほか、既存のスタバ店舗内でティバーナ商品の提供を行う。

既存店舗は14年度(15年3月期)に75店舗新設するが、日本法人の決算期変更後の16年度(16年9月期)以降は年間100店舗のペースに引き上げる。「ドライブスルー店や小型店舗、高級なコーヒーを提供する店舗も増やす」方針だ。

スターバックスは、日本法人のスターバックスコーヒージャパンを3月に完全子会社化するが、カルバー氏は「経営陣は変えず、ビジネスも日本の経営陣が仕 切っていく」と明言。商品や店舗の開発などについても「日本の人材が成功を作ってきた」と評価し、今後も日本法人の自由な裁量を尊重する方針を示した。

スターバックスは、現在66カ国に約2万2000店を展開。中国・アジア太平洋地域は「1カ月以内に約5000店舗に達する」という。今後は同地域を、 成長を牽引する市場と位置付けて出店を加速。5年以内に同地域での店舗数を約2倍の1万店に増やし、売上高を現状(14年9月期は約11億ドル)の3倍に する方針だ。

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