県は14日、環境イベント「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050」を仙台市宮城野区のJR仙台イーストゲートビルで開いた。県民に地球温暖化を意識して積極的な対策につなげてもらうのが狙いで、昨年に続き2回目。
本年度の「県ストップ温暖化賞」の表彰式があり、関係者約60人が出席。建設業の深松組(仙台市)が大賞に、産業廃棄物処理業のオイルプラントナトリ(名取市)など3団体がストップ温暖化賞に選ばれた。
深松組は複合施設アクアイグニス仙台(若林区)で地中熱を回収し、温泉の加温や床暖房の熱源に利用するシステムを導入する。深松努社長は「敷地内の農業ハウスで、化石燃料を使わず栽培する方法を研究している。二酸化炭素の削減に寄与したい」と語った。
気象予報士大和田彩可さん(大船渡市出身)が基調講演し、この100年で地球の温度が約1度上がり、熱中症や大雨被害などが増える状況を説明。身近な取り組みとして「省エネ家電を選んだり、車を使わず歩いたりすることもできる」と協力を呼びかけた。
フードドライブ、燃料電池車(FCV)の展示などもあった。