スパコン「富岳」2期連続で世界4位…「継続的にトップクラスの総合的実力」

理化学研究所は13日、富士通と共同開発したスーパーコンピューター「 富岳(ふがく) 」(神戸市)が、計算速度を競う世界ランキング「TOP500」で、昨年11月に続き2期連続の4位になったと発表した。

スーパーコンピューター「富岳」(神戸市中央区)

スーパーコンピューター「富岳」(神戸市中央区)© 読売新聞

 順位はスパコンの研究者らによる国際会議で毎年2回公表されている。首位は5期連続で米オークリッジ国立研究所の「フロンティア」だった。上位5位の顔ぶれは2023年11月の前回発表から変わらなかった。富岳は20年6月から4期連続で1位だったが、22年5月から3期連続で2位、昨年11月から4位に後退した。

 一方、産業利用で使う計算の処理速度を測る「HPCG」と、ビッグデータの解析能力を示す「Graph500」の2部門では、9期連続トップを維持した。

 理研の松岡聡・計算科学研究センター長は「富岳は継続的に世界トップクラスの総合的な実力の高さを示している」とコメントした。

タイトルとURLをコピーしました