スポーツ公園構想は維持 宮城県

宮城県が東日本大震災を踏まえ、宮城野原公園総合運動場(仙台市宮城野区)一帯に整備する広域防災拠点の基本設計案が固まった。意見公募(パブリックコメ ント)を反映させて設計素案を一部修正したが、平時はスポーツ公園として利用する構想の骨格そのものは「ニーズはある」として変更しなかった。
素案からの主な修正点は(1)芝生広場を2面から1面とし、土のグラウンドを拡張(2)1周1.4キロだったランニングコースは1.5キロと2キロの2コースを整備-など。ヘリコプターの離着陸に支障を来さないようトイレの位置をずらした。
パブリックコメントは8月初旬から1カ月間受け付け、7個人3団体が意見を提出。中には「白紙に戻すべきだ」と、防災拠点の整備自体を疑問視する声もあっ た。市内の新たな屋外スポーツ施設の需要に懐疑的な見方もあるが、県は「災害対応で必要となる広大なスペース確保が可能になる」として計画を進める。
県は本年度内に、宮城野原公園総合運動場に隣接するJR仙台貨物ターミナル駅の敷地(約17ヘクタール)の取得手続きを進める。防災拠点は2020年度の一部利用開始を目指す。

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