欧州連合(EU)の欧州議会は4日、スマートフォンなどの充電端子を「USB―C」に統一するようメーカーに義務づける規制案を賛成多数で採択した。加盟国の承認を経て、2024年中にも実施される見通し。独自の端子を採用する米アップルの対応が注目される。 【画像】EU、スマホ充電端子「USB-C」に統一へ アップルは懸念表明 規制案ではスマホだけでなく、タブレットやデジタルカメラ、携帯型ゲームなども対象となる。米アップルは「iPhone(アイフォーン)」などの充電端子に独自の「ライトニング」を使用しており、影響は避けられないとみられる。 ブランドや機種ごとにばらばらだった端子を統一することで、消費者の利便性の向上や廃棄物の削減につながると期待されている。ロイター通信によると、約2億5千万ユーロ(約360億円)の節約につながるとの試算もあるという。(ブリュッセル=玉川透)