調査会社のIDCが2018年第2四半期(Q2:4月から6月)における、スマートフォンの世界シェアを発表しました。中国のHuaweiが四半期ベースでAppleを抜いて世界第2位に躍り出ています。
Smartphone Rankings Shaken Up Once Again as Huawei Surpasses Apple, Moving into Second Position While Overall Market Declined 1.8% in Q2 2018, According to IDC
IDCによると2018年Q2におけるスマートフォンの出荷台数ベースの市場シェアは、以下の通り。
トップは7150万台を出荷したSamsung。Galaxy S9/S9+は通例よりも発売が遅れましたが、スマートフォン全体での市場シェアは20.9%で、がっちりと世界1位をキープしています。なお、Samsungは2018年8月9日とAppleの新iPhone発表よりも約1カ月早く、大画面フラッグシップモデルのGalaxy Note9の発売を行う見込みで、Q3以降の販売競争を乗り切る構えです。
Appleを抜いて2位に浮上したHuaweiは、2018年Q2で5420万台を出荷して市場シェアが15.8%と躍進し、ついにAppleを抜きました。前年同期比では40.9%の大幅アップとなり、販売は極めて好調。Mateシリーズ、Pシリーズ、Honorシリーズ、novaシリーズなどハイエンドモデルからエントリーモデルまで幅広いラインナップを備えるHuaweiは勢いを増しており、Samsung追撃を着々と進めています。
3位に転落したAppleは2018年Q2の市場シェアは12.1%。前年同期比で0.7%と微増にとどまり、Huaweiに抜かれることになりました。とはいえAppleは、2018年9月には新モデルを3種類そろえると予想されているため、2018年後半に大きく巻き返すことが期待されます。なお、Appleをインド市場でSamsungをしのぐXiaomi、東南アジアやインドからアフリカへと販売網を拡大するOPPOの中国勢が追いかける展開というのは、ここ数年と同様です。
IDCによると2018年Q2の世界全体でのスマートフォン出荷台数は3億4200万台と前年同期比で1.8%減だとのこと。これで3四半期連続の減少となっており、世界的なスマートフォン市場の縮小傾向が明らかになっています。