【ブリュッセル時事】欧州連合（ＥＵ）欧州議会は３０日、欧州委員会に対し、スマートフォンなどのモバイル端末の充電器の規格をメーカーに統一させる新ルールを７月までに整備するよう求める決議を採択した。
実現すれば、「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」などに独自規格の「ライトニング」端子を採用している米アップルに大きな影響が及ぶとみられている。
「電子ごみ」の削減と消費者の利便性向上が狙いで、欧州委は規格統一に向けた影響評価を進めている。一方、アップルは一部製品には既に、他社製端末で使われている規格「ＵＳＢ―Ｃ」を採用しているが、統一強制は「技術革新を抑え込むものだ」と反発している。
決議は賛成５８２、反対４０で採択された。新たな端末を買うたびに充電器を買い替える必要をなくすよう訴えたほか、価格上昇を避けることも要求。ワイヤレス充電の互換性確保や、充電器やケーブルのリサイクル促進も求めた。
