スマホ所有率がついに携帯超え、ドコモ版 iPhone 登場の影響がそこかしこに

このレポートは、インターネットコムと NTTコム リサーチが携帯電話やインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「携帯電話/スマホ買い替え」について調査した第2回である。
調査対象は全国10代〜50代以上のインターネット ユーザー1,098人。男女比は男性53.6%、女性46.4%。年代比は10代2.6%、20代27.0%、30代21.3%、40代17.4%、50代以上31.8%。
まず、どのようなモバイル端末が利用されているか調べてみた。「主に利用している端末」の種類を尋ねたところ、「携帯電話」が45.5%(前回52.1%)、「スマートフォン」が49.8%(同44.5%)。ついにスマートフォンの所有率がほぼ5割に達し、携帯電話を上回った。携帯電話からスマートフォンへの移行傾向は以前から変わっておらず、携帯電話の利用者はどんどん少なくなっていくだろう。
スマートフォン利用者547人(全体の49.8%)のうち、38.8%が「iOS(iPhone の OS)」を使っており、前回の33.4%からやや増えている。これは、前回調査の終了後に最新型の iPhone である「iPhone 5s/5c」が発売され、しかも NTT ドコモが取り扱いを始めた影響が出たのかもしれない。
次に、注目しているスマートフォンの OS を調べたところ、「iOS」が24.2%(前回18.9%)で、「Android」の22.7%(同23.6%)より多かった。「iOS」に注目する人が前回からかなり増えたのは、iPhone 5s/5c に対する関心が高いからだろうか。
さらに、興味深い結果が得られた。「スマートフォン/携帯電話・PHS を購入する際に、有無を重視する機能をお答えください」という質問に対し、iPhone の対応していない「赤外線通信」(今回16.5%、前回20.3%)、「防水・防塵・耐衝撃性能」(今回27.1%、前回34.8%)、「ワンセグ(地上デジタルテレビ)受信」(今回15.4%、19.6%)という機能を選ぶ人の割合が軒並み下がったのだ。また、利用している通信会社(キャリア)に対する不満を尋ねる質問では、「欲しいモデルがない」(今回8.2%、前回13.6%)の減少が目立った。
これも iPhone 5s/5c に興味を持つ人が増えた影響の現れで、iPhone で使えない機能を重視する人が減ったのだろう。そして、NTT ドコモが iPhone をラインナップに揃えたことで、「欲しいモデルがない」という不満も相当解消されたと思われる。
今後、ボーナス商戦やクリスマス需要でスマートフォンの利用者が増えるだろう。調査結果に大きな変化が現れる可能性があるので、注目しよう。
※2013年12月9日に「goo リサーチ」の名称が「NTTコム リサーチ」に変わりました。
(調査協力:NTTコム リサーチ)
◆参考記事:
新型 iPhone とドコモ版 iPhone 登場直前のモバイル端末市場―定期調査「新携帯電話/スマホ買い替え」(1)
キャリア各社の2013年夏向け新モデル発表の影響は?―定期調査「携帯電話/スマホ買い替え」(8)
調査協力:NTTコム リサーチ

タイトルとURLをコピーしました