1つのQRコードで複数のスマホ決済に対応する──。そんな時代がついに到来します。d払い・メルペイ・LINE Payが、デジタルガレージが提供するマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」に対応することが本日(5月16日)明かされました。
加盟店は「クラウドペイ」と契約することで、個別の事業者と都度契約することなく「LINE Pay」「メルペイ」「d払い」「アリペイ」「WeChat Pay」を一括導入可能。また、QRコードを1つに統一しており、スマホ決済毎に個別のQRコードを掲示する必要がなくなります。また、導入店舗は「キャッシュレス・ポイント還元事業」の加盟店として、政府によるポイント還元の対象に含まれます。
加盟店の決済手数料は一律で3.24%。ここから、クラウドペイを運営するデジタルガレージが手数料などを差し引き、残りをメルペイなどの各スマホ決済事業者に分配します。
「クラウドペイ」は5月16日より加盟店の受付を開始し、ドコモのスマホ決済「d払い」が6月より対応予定。メルペイは2020年3月頃、LINE Payも順次対応を予定します。
なお、「クラウドペイ」への対応を表明したNTTドコモの吉澤社長は、「クラウドペイ」の加盟店開拓に全国のドコモ代理店(ドコモショップ等)のリソースを活用すると表明。
なお、クラウドペイの加盟店開拓は即ちLINE Pay・メルペイの加盟店開拓にも繋がり、自社リソースで他のスマホ決済を利する結果になります。その点についてNTTドコモの説明員は「LINEさんとメルペイさんがクラウドペイをどのように活用するか現段階ではわからない」としつつ「スマホ決済は競争より、協調して普及を広げていくフェーズなので問題ない」とコメントしました。
なお、NTTドコモ代理店がクラウドペイの加盟店開拓を進めるにあたり、デジタルガレージからNTTドコモや代理店に報酬が支払われることはないとのこと。これはデジタルガレージにとって美味しい話では?との指摘に「そういうことになる」とNTTドコモの説明員はコメントしました。
※内容を追記しました