道南スルメイカ(マイカ)漁解禁から一夜が明けた2日早朝、函館漁港にスルメイカが初水揚げされた。函館市水産物地方卸売市場で競りにかけられたのは、例年より少ないが、昨年の初日と比べると2倍近い1088キロ。いけすイカ518キロは1キロ7000円で競り落とされた。
同市場によると、1匹当たり重量は60~70グラム。胴長は20センチ程度で小さめだった。2日は函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(佐藤豊次部会長、20隻)の10隻が出漁。昨季は壊滅的な不漁だっただけに、関係者からは「まずまずの量」と胸をなでおろし、今後の漁に期待する声も聞かれた。
ただ、実際に漁に出た第五十六昭福丸の若松淳一船長(58)は「手応えがなく全くダメだった。期待していたほどの量は獲れなかった」と漁への不安を口にしていた。
昨年は同部会の2隻が出漁。同漁港での初日の水揚げはわずか566キロと異例に少なく、初競りではいけすイカ200キロが、1キロ当たり1万5000円の過去最高値で競り落とされている。