スーパーコンピューター「不老」 電気代高騰などで一部を停止、大学の研究にも影響 

円安は、大学の研究にも影響を与えているようです。

ノーベル化学賞や物理学賞の受賞者を生み出し、高い研究力を誇る名古屋大学。 その研究を支えているのが、スーパーコンピューター「不老」です。 「1秒間に30京回3の後に0が16個ならぶ計算速度になります。それぐらい速い計算ができるということになります」(名古屋大学情報基盤センター長 森健策教授)

「不老」は、台風の構造の解析や、津波の浸水域、医療で使われる画像の解析につながる計算など私たちの暮らしに直結する研究に役立っているといいます。 「こういった装置がないと科学の進化というものはなくて、学問を進めるうえで非常に重要な装置になっている」(森健策教授) しかし… 「非常に電力をくうということもあって、昨今の電力高騰もあって一部を停止しています」(森健策教授)

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名古屋大学では、年間の電気代が20億円弱かかっていましたが、今年は…40億円を超える可能性があるということです。 ウクライナ危機の影響で燃料が高騰しているのに加えて、円安で燃料の調達コストが増加し、電気代高騰に拍車をかけています。 そのため予算に合わず、やむを得ず一部を停止させています。影響の少ない一部分にとどめてはいますが… 「超大規模な計算というものができなくなるそれはひとつ、一部落とすことで生じる学問的なダメージですね」(森健策教授)円安の影響はじわりじわり研究に影響を及ぼすか

また、大学で円安の影響はほかにも。 「海外の論文誌ですね、購読代も為替相場で変動してくるでしょうし、あとはコンピュータそのものも円安によって高くなっている。じわりじわり研究に影響を及ぼしてくるのではないか、と考えています」(森健策教授) (10月25日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

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