セントラル自 1号車完成1月10日めど 前倒し計画策定

トヨタ自動車の完成車製造子会社、セントラル自動車の葛原徹社長は6日、相模原市の本社で河北新報社のインタビューに応じ、宮城県大衡村で稼働させる新本社工場について、「1号車の完成は来年1月10日ごろになる」と見通しを示した。現在の工場からの生産機能の全面移管に関しては、5月の当初予定を前倒しする計画を策定したことに加え、新本社工場の立ち上げ要員として約100人の期間従業員を採用することも明らかにした。
 新工場では当初計画通り「ヤリスセダン」(日本名ベルタ)を最初に組み立てる。本格的な稼働は年明け間もなくとみられ、最終的な生産装置の微調整を行いながら、数日程度で1号車を完成させる。
 関係者らを招いて完成車の製造開始を祝う対外的な式典については「2月中にも開きたい」と述べた。
 1月以降も続ける「カローラアクシオ」の生産を新本社に移す全面移管は当初、5月の大型連休ごろの計画だった。葛原社長は「生産効率向上のため、早ければ早いほどいい。年度内完了を目標に前倒しの計画を立てている」と語った。
 新本社工場の稼働時の態勢は1000人程度の想定だったが、「特別シフトを組む要員が100人程度不足する」とし、期間従業員の採用を宮城県内で既に始めたことを明らかにした。全面移管時には正社員だけでも1300人態勢となる。
 葛原社長は期間従業員の雇用期間について「当面11月~来年1月を予定している。それ以降は生産台数などの状況を見ながら判断したい」と話した。

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