昨日、バスで隣の席だったドイツ人カメラマンのグスタフさんは冬夏合わせて18度目の五輪取材。今回の開会式が一番良かったと言います。
理由に挙げたのは式の進行順。「入場行進が最初にあったから選手が出し物を全部見ることができた。こんな五輪は今までない」。確かに今回は行進を終えた選手がスタンドから式典を見守りました。
開会式のチケットは約200ドル(約2万円)と伝えられています。組織委員会は選手分の収入を失うことになりますが、ロシアの歴史を描いた壮大なパフォーマンスを見てもらうほうが大切と考えたのでしょう。大国の威信がここにも現れていると言えそうです。
「ロシアが“特別な国”だからできたとも言えるけどね。ぜひ今後も続けてほしいよ」とグスタフさん。「おもてなし」を掲げる東京ではどうなるでしょうか。(ソチ=安住健郎)