ソフトドリンクがうつ病を引き起こす? その関係とは

世界中で飲まれているソフトドリンク。果汁入りからダイエット用のライトバージョンまでその種類は限りなくあります。このソフトドリンクと精神の健康への影響にスポットをあてた調査結果が発表されました。
●10年後の精神状態を再調査
「甘いソフトドリンクは世界中で消費されており、私たちの精神的健康に大きな影響を持っている可能性もあります」と米国立健康研究所のホングレイ・チェン氏は示唆しています。
チェン氏らの研究では、1995年から96年までの間に26万人の飲み物の好みを調査。10年後に当時の参加者たちの精神的健康状態を再調査したところ、1万1000人がうつ病を患っていました。
●ソフトドリンク愛飲者=うつ病になる確率30%上昇
結果によると、1日にソフトドリンクをコップ4杯以上飲んでいた人は、飲んでいなかった人と比べるとうつ病になる確率が30%も高かったとのこと。ちなみに、フルーツジュースを飲んでいた人は飲んでいなかった人に比べ38%高く、さらにソフトドリンクのライトバージョンを好んで飲んでいた人のうつ病になる確率はそれを超えていたそうです。
コーヒーに関しては逆の結果が出ています。1日に少なくとも4杯のコーヒーを飲んでいた人は、コーヒーを飲まない人に比べうつ病になる確率が10%低かったとか。
●医学的には未解明
甘いソフトドリンクがうつ病を促進する医学的証拠はこの報告では提示されていません。考えられるのは、逆の説明で、精神的に不安定な人は甘いソフトドリンクに手を出すというもの。
しかし、チェン氏は直接的な関係を肯定しているようです。「甘いソフトドリンクの消費を減らすこと、またはノンシュガーのコーヒーの消費がうつのリスクを減らすことができると、今回の調査結果から読み取ることができます。」
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

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