通信3社の9月中間連結決算が31日、出そろった。このうち、携帯電話事業の営業利益は、ソフトバンクだけが前年同期比6.5%増の2663億円と増益を達成した。同社は売れ行き好調な米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の恩恵をフルに享受した。
アイフォーンを扱わないNTTドコモは販売競争で苦戦を強いられ、端末価格の引き下げや割引サービスの拡充で販売促進費などが膨らんだ上、音声収入も減少して減益になった。
KDDI(au)はアイフォーンを扱うものの、固定電話とセットにした割引やアプリ(ソフト)拡充のための先行投資に加え、周波数変更による端末の買い替え費用の負担で、約500億円の費用が発生したことが響いた。