ソフトバンクモバイルが今冬-来春の新商品発表

 ソフトバンクモバイルは4日、今冬から来春にかけて順次発売する携帯電話の新商品24機種を発表した。成長分野のスマートフォン(高機能携帯電話)では、新たに投入する全機種に米グーグルの基本ソフト(OS)「Android(アンドロイド)」の最新版を搭載。目玉として、立体的な3次元(3D)に対応し、裸眼で3Dのムービーやゲームを楽しめるスマートフォン「GALAPAGOS(ガラパゴス)003SH」(シャープ製)を12月上旬以降に発売する。
 同社は、大人気を誇る米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を擁する。アンドロイド端末を拡充させ、アイフォーンとの“二本柱”で独走態勢を固める。
 スマートフォンをめぐっては、NTTドコモが先月28日に「GALAXY(ギャラクシー)S」(韓国サムスン電子製)を発売し、出遅れていたKDDI(au)もスマートフォンでは初めて電子マネーの「おサイフケータイ」に対応した新機種「IS03」(シャープ製)を今月下旬以降に投入、ライバルが巻き返しに出ている。
 同日午後、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれた発表会で、孫正義社長は「単にアイフォーンに見た目が似ているだけでは、アイフォーンに追いついたことにはならない」と、ドコモやauを牽制(けんせい)してみせた。
 このほか、「ガラパゴス003SH」などアンドロイドを搭載したスマートフォン2機種向けに、電子書籍の配信サービスを12月上旬以降に開始する。対応機種は順次拡大する方針。
 孫社長は、現状で約2400万回線の契約数を、10年以内に4000万回線に増やす構想を掲げている。
 発表会には、同社のテレビCMに出演している女優の上戸彩さんと俳優の松田翔太さんも特別ゲストとして登場。孫社長との軽妙なトークで会場を沸かせていた。

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