ソースネクスト、米エバーノートと提携 月内にも日本法人設立

 パソコンソフト販売で国内最大手のソースネクストは15日、インターネット上で文書や画像などを保存できるクラウド型サービス「エバーノート」を展開する米エバーノート社(カリフォルニア州)と業務提携したと発表した。また、エバーノート社は、月内にも日本法人を設立する方針を明らかにした。
 ソースネクスト側は今回の提携をきっかけに、ネットで今後主流となるクラウド型サービスの品ぞろえを供花していく方針だ。一方、エバーノート側は米国以外で利用者が多い日本での有料会員数の増加につながるとみて、得策と判断した。
 両社の提携第1弾は、エバーノートの有料会員になるためのパスワードや電子版ガイドブックが入った店頭向け製品「スターターパック」(税込1500円)を、7月2日から全国の書店、家電量販店などで発売する。
 「エバーノート」は文書や画像、音声といった各種電子ファイルを、ネット上に預けて保存できるクラウド型の文書保存サービス。ネットに接続して利用するため、パソコンだけでなく、アイフォーンなどスマートフォン(高機能携帯電話)でも保存した文書をいつでも同じように見れる。
 エバーノートの会員数は世界で350万人以上。このうち米国で6割、日本で1割(約35万人)の会員数という。今年3月には、エバーノートの日本語対応版がリリースされた。
 東京都内で会見したエバーノートのフィル・リービンCEO(最高経営責任者)は「日本はわが社にとって、最も重要な海外市場だ。エバーノートは皆さんの脳の代わりに人生や仕事を記録できる」と語り、月内にも日本法人を設立する方針を明らかにした。
 ソースネクストの松田憲幸社長も「エバーノートという製品は素晴らしい。当社から提携を働きかけた」と説明。パソコンだけでなく、スマートフォンやiPad(アイパッド)のような多機能情報端末にも対応するソフトの品ぞろえを強化していくとしている。

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