タイムログを取るべき3つの理由

もし、本格的なタイムマネジメントのセミナーに参加したことがあれば、自分の時間をコントロールするための第一歩として、タイムログ(1日の間にどんなことにどれだけの時間を費やしているかを記録すること)を推奨するアドバイスを聞いたことがあるかもしれません。
 実際のところ、一般的にタイムログを取ることはあまり好まれません。ただ、つまらないからというだけでなく、一見すると、仕事術や生産性に興味を持つような忙しい人が本当に願っていること、「不必要な仕事は極力減らして、すべき仕事にもっと時間を注ぐ」ということを邪魔するように思えるからです。そのため、タイムマネジメントの専門家もあえてタイムログを勧めることは多くありません。
 しかし、タイムログは実際には価値があるものです。今回は、生産性の専門家がタイムログを好み、皆さんにもまず1週間試してみることをお勧めする3つの理由をご紹介します。
■生産性を高めることに焦点を合わせられる
 生産性を高めることはただ何となくできるようになることではありません。いくらかの努力と厳しい決断を必要とするもので、自分のスケジュールを能動的に管理することなしには実現できません。タイムログはこの方向に進んでいくための大きな一歩となります。
■正確な(気付いていなかった)時間の使い方が見える
 忙しい人は概ね、自分がどのように時間を使っているか分かっていると考えています。しかし、どれだけの時間を何に費やしているかというリストを実際に見てみれば、小さな習慣を変えることで大きな違いが生まれることがすぐに理解できるようになります。少なくとも1週間、自分が何に時間を使っているのかを分単位で記録していくと、必ず目を見張るような発見があるはずです。
■タイムログを取っているだけで時間の無駄遣いが防ぎやすくなる
 タイムログは、ただ取っているだけでもすぐに能率をアップさせる効果があります。なぜでしょうか?それは、誰しも「コーヒーを飲むこのに20分使った」というような記録は残したくないからです。自分が何をしているのかに注目するだけで、悪い習慣を変えられることがよくあります。タイムログを始めて、自分の観察力を有効に活かしましょう。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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