タクシー初乗り4月から20円値上げ 消費税増税対応 仙台

仙台市タクシー準特定地域協議会の初会合が24日、青葉区のパレスへいあんであり、4月の消費税増税を考慮した運賃体系を了承した。小型車の初乗りは20円値上げする。各事業者は3月末までに東北運輸局に届け出て、4月1日から適用する予定。
 小型車の上限運賃でみると、4月から現行1.7キロ650円の初乗りが1.7キロ670円、290メートルで80円の加算が283メートルごとに変更される。併せて時間距離併用制も見直し、80円ずつ加算される時間は2分から1分55秒に短縮される。
 協議会は、改正タクシー事業適正化・活性化特別措置法の1月施行を受けて開催した。仙台市は改正法で「準特定地域」となっている。新規参入の禁止や強制的な減車が可能な「特定地域」の地域指定は国が今夏にも判断する見込み。
 昨年末の市内のタクシーは2585台。09年より328台(11.3%)減ったが、目標の2020~2240台を上回る。協議会会長の安部誠治関西大教授(公益事業論)は「需給状況から、仙台市は特定地域に指定されるだろう」と述べた。

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