タバコやAKB商法の弊害を表す被搾取係数

「厚生労働省調査による、貧乏から抜け出す7つの方法」という記事に喫煙率と年収の相関関係のグラフが紹介されている。
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この記事にある「タバコを吸ったら貧乏になるのか、貧乏だからタバコを吸うのか」という議論はさておき、この手の「常識のない若者や教育水準の低い人達から搾取する」というビジネスは他にもたくさんある。
代表的なものとしては、
タバコ
パチンコ・スロットマシン
宝くじ
競馬・競輪・競艇
マルチ商法、ねずみ講
ソシアルゲームのアイテム課金
抱き合わせ商法(AKB48、ビックリマンチョコ)
などがある。共通するのが中毒性もしくは謝幸性で、一回100円、200円という一見わずかなお金を少しづつ、かつ、継続的にかすめ取るのが特徴だ。その結果、上の記事にも書かれている様に、年収200万円の人を、自分の健康に害を及ぼすタバコに、年に16万円も費やすという非理性的な行動に走らせるのだ。
人々の生活レベルを表す尺度としてエンゲル係数というものがある。貧乏な人の方が、支出全体の中で食費に費やす割合が多いという前提の尺度だ。それと対になる係数として、「被搾取係数」というものを提案したい。支出全体の中でどのくらいの割合をこの手の中毒性もしくは謝幸性の高いものに使っているかを表す数値だ。上のグラフと同じように、収入・学歴・知能指数と強い(負の)相関関係を持つことは明らかだし、その社会がその手の弱者を守るための法律を整備しているかどうかの良い尺度にもなる。
東京にカジノを作るという話は、税収のためには良い話かも知れないが、気をつけないとタバコやAKBと同じような「搾取ビジネス」になってしまう可能性があるので注意が必要だ。

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