ダイハツ工業は17日、認証試験の不正で停止していた小型ハイブリッド車(HV)2車種の生産を滋賀工場(滋賀県)で再開した。1年2か月ぶりに全車種を生産できることになる。
ダイハツ工業本社© 読売新聞
2車種はロッキーと、同型でトヨタ自動車向けに供給しているライズのHVモデル。2023年5月に安全性を確認する側面衝突試験の手続きに不正が見つかり、生産を止めていた。
ダイハツは23年12月に不正の対象が広がり、一時は国内4工場の操業を全面停止し、新型車の開発や投入も中止した。24年2月以降、国土交通省による出荷停止の解除を受けて、生産を順次再開している。
ダイハツは国内向けの新車受注が、すでに不正発覚前の水準を回復している。ただ、昨秋に予定していた主力の軽自動車ムーヴの新型車発売が遅れていることもあり、生産台数は落ち込んだままだ。