ダイハツ、新型「軽」異例の先行CM

 ダイハツ工業が、来月発売する新型軽自動車のテレビCMなどを22日から始めた。発売前の新車で、こういった先行広告を展開するのは、ダイハツでは初めて。新型車は、ガソリン1リットル当たり30キロというガソリン車最高の低燃費を実現。価格も国内最安値となる79万5000円からと、意欲的な価格設定とし、広告宣伝活動も前倒しで取り組むことで消費者への浸透を狙う。
 ダイハツの新型車は、2009年の東京モーターショーにコンセプト車「イース」として出展したもの。
 すでに商品の概要は発表しており、「エンジンや変速機などあらゆる面での見直しで、コストをかけずに低燃費化を図る」(福塚政廣上級執行役員)独自の技術によって、新燃費基準JC08モードで1キロ当たり30キロの低燃費を実現。従来の「10・15モード」では32キロに達する見込みで、ハイブリッド車(HV)を除けば、ガソリン車最高の燃費性能をもつ。
 価格についても、これまで80万円を切ると表明していたが、26日からのCMと新聞広告などで、最低価格を79万5000円と公表した。
 CMは、若手俳優の瑛太さんや吹石一恵さんを起用。HVや電気自動車(EV)に次ぐ「第3のエコカー」として、低燃費ガソリン車で対抗するスタンスを強調している。

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