ダイヤモンドよりも価値がある イスラエルで新しい地球外鉱物発見

宇宙にしか存在しないはずの新しい鉱物が、このたび地球でも発見されました。

イスラエルの鉱山会社Shefa Yamimは今年1月、同国北部にあるZevulun渓谷で新鉱物を発掘しました。その成分はサファイアやルビーによく似ていると言われています。

同社CEOであるAbraham Taub氏によると、新しい鉱物は発見地のカーメル山と、鉱物に含まれるチタン、アルミニウム、ジルコニウムの頭文字をとって、「カーメルタザイト」と名付けられました。

カーメルタザイトは、とても希少で、地球外のアエンデ石に似ていることも分かりました。アエンデ石は1969年2月8日に地球に落ちたアエンデ隕石から発見され、地質学的にも重要な出来事となりました。

毎年、100種類の新鉱物が発見されています。新鉱物は国際鉱物学協会によって認定され記録されていますが、そのほとんどは注目されることはありません。

カーメルタザイトは、サファイアなどの宝石に似ており、その美しさに商業的な可能性が秘められていると言われています。ダイヤモンドよりも密度が高く、そしてダイヤモンドよりも希少価値が高いのです。

Shefa Yamim社は、この鉱物を販売するために「カーメルサファイア」として商標登録を行い、将来的には世界で最も高価な宝石の1つになるかもしれません。

フォーブス誌によると、地殻がマントルと接触する地表下約18マイルでは、希少な石の形成が始まっていると考えられています。そこで、高圧と高熱が部分的に溶けた岩を作り出し、それが流体を放出し、反応してカーメルタザイトのような新しい鉱物が形成されます。

そのような物質は、他の鉱物とともに火山の穴を通して地表に素早く排出され、Zevulun渓谷でShefa Yamim社が発掘したような宝石の堆積物を作り出しているのです。これまでに見つかった最大の石は、33.3カラットでした。

Zevulun渓谷は、約6500万年前の白亜紀の時代からの活火山として知られています。少なくとも14個の噴火口があり、隠された宝石の堆積場となっています。

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