フランス産赤ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が23日朝、羽田空港に到着した。輸入元のサントリーグループによると、今年は糖分と酸味のバランスの良いブドウが収穫でき、ワインはイチゴやチェリーのような香りが感じられるという。販売は11月18日午前0時に解禁される。 【写真】空港に到着したボージョレ・ヌーボー=2021年10月23日午前9時39分、東京都大田区の羽田空港、北村玲奈撮影 サントリーの輸入分は今年、羽田・成田・関西・福岡・新千歳の5空港に計約83万本が届く予定。この日朝の全日本空輸便で約3200本が初到着し、箱から出された瓶のラベルを税関職員が確認していた。解禁にあわせて、飲食店や小売店で提供・発売される。 ボージョレ・ヌーボーの輸入量は、お酒の選択肢の増加などから減少傾向が続く。ただ、サントリーは新型コロナ下での「家飲み」などの場面で季節感や特別感を求める傾向も強まっているとみて、今年は輸入量を昨年より2%増やす予定という。 サントリーワインインターナショナルの吉雄(よしお)敬子社長は23日、「4月の霜の害を心配したが、その後は天候に恵まれて良いブドウができた」とアピールした。(山下裕志)