【AFP=時事】米ツイッター(Twitter)は27日、動画共有アプリ「Vine(バイン)」の提供を終了すると発表した。身売り交渉が行き詰まりを見せている同社はまた、大規模な人員削減と、さらなる赤字決算を発表。一方で、成長と経営黒字化に向けた展望を示した。
ツイッターによると、Vineの提供は「今後数か月以内」に終了するが、既に制作された動画についてはサービス終了後も引き続き閲覧が可能になるという。
同社は同日、7~9月期決算を発表。純損失は前年同期の1億3200万ドル(約140億円)から減少し、1億300万ドル(約110億円)だった。収入は8%増の6億1600万ドル(約650億円)で、主に広告からだった。
同社は同時に、9%の人員削減を発表した。だが一方で、来年には同社史上初の黒字を達成できる可能性があるとの見解を示している。
また、重要な指標となる月間利用者数は、3億1300万人だった4~6月期に比べて3億1700万人と、わずかな伸びにとどまった。この程度の成長で、同社が変化の速いソーシャルメディアのペースについていけるのか、懸念が広がっている。
同社は、身売りに向けた交渉を各社と開始したことが大々的に報じられていたが、グーグル(Google)親会社のアルファベット(Alphabet)や顧客情報管理(CRM)大手セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)との協議はいずれも実を結ばずに終わっていた。【翻訳編集】 AFPBB News