ツーバイフォーの一戸建て、宮城産スギを柱に活用 北洲、木材の地産地消後押し

住宅メーカーの北洲(宮城県富谷市)は、宮城県産スギを使ったツーバイフォー工法の一戸建て住宅の建築を始めた。木材の地産地消を進め、地域林業の活性化を後押しする。

 宮城県産スギは、岩手、宮城両県で7月以降に着工する住宅の柱に活用する。木材は登米市の佐藤製材所から仕入れる。コストは従来使っていた輸入材とそれほど変わらないという。

 このほか、横架材の一部に福島県産スギを活用し、1戸当たりに使う木材のうち国産材は2割ほどになる。北米生まれのツーバイフォー工法の木材は外国産がほとんどで、国産材の使用は多くて1割程度とされる。

 北洲が岩手、宮城両県でツーバイフォー工法の住宅を建てるのは年間70~80戸ほど。

 同社がツーバイフォー工法の住宅の建築に東北産のスギを活用するのは、福島県産に続く取り組み。福島県産スギは同県内で昨年8月下旬以降に着工した分から使っている。

 北洲の青塚友樹建設部長は「輸入材から地元産材への切り替えで、運搬に伴うCO2の排出量を削減できる。為替相場に左右されず、仕入れ価格も安定する」と利点を強調する。

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