東日本大震災で被災した宮城県沿岸を自転車で巡る「ツール・ド・東北2021」(河北新報社、ヤフー主催)をPRするオンライン発表会が18日にあり、「広報大使」を務めるモデルの道端カレンさんらが大会の魅力を発信した。
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、開催は2年ぶり。都内の発表会場に道端さんや「東北応援大使」の元Jリーガー中西哲生さんが登場した。
被災地は震災から10年の節目を迎えた。13年の第1回大会から参加する道端さんは「感染対策をしっかりして東北の現状を見てほしい」とアピール。コロナ下の今大会はキャッチコピーに「声援のかわりに笑顔で」を付け加えており、中西さんは「笑顔で皆さんと楽しみたい」と話した。
お笑いトリオ「パンサー」の尾形貴弘さん(東松島市出身)もビデオメッセージを寄せた。
一力雅彦河北新報社社長と宮沢弦ヤフー取締役常務執行役員があいさつし「震災から10年がたち、再生へ向かう被災地を体感してほしい」などと呼び掛けた。
大会は9月19日開催。感染対策のため、発着点となる主会場を石巻市の石巻専修大から市総合運動公園に移し、コースを「北上フォンド」(100キロ)と「女川・雄勝フォンド」(65キロ)のみとする特別大会として実施する。参加者は計1300人に限定する。
多くの人に大会を感じてもらおうと、仮想現実(VR)技術で被災地の走行を疑似体験できる「バーチャルライド」のイベントを大会後に開く。イタリアのブランド「ピセイ」がデザインした大会公式ジャージーも披露された。
北上フォンドの抽選方式のエントリーが18日、公式サイトで始まった。