ツール・ド・東北2023 9月16、17日に開催決定 3月28日からエントリー

東日本大震災の復興支援と伝承を目的に宮城県沿岸部で開かれる自転車イベント「ツール・ド・東北2023」(河北新報社、ヤフー主催)の実行委員会が22日、県庁であり、10回目の節目となる今年の開催日が9月16、17日に決まった。計5コースで実施し、参加ライダー約2100人を募集する。

東松島の震災遺構見学

 初日の1コースは「奥松島グループライド&ハイキング」で、100人のライダーを10人前後に編成し、隊列を守りながら走行するツアー形式で行う。

 東松島市の市震災復興伝承館や旧野蒜駅といった震災遺構を見学し、語り部の話に耳を傾ける時間も設ける。過去3年は新型コロナウイルス禍による開催の中止や規模縮小があり、同市を巡るコースは19年大会以来、4年ぶりに復活する。

気仙沼フォンド復活

 17日にある他の4コースは気仙沼(210キロ)南三陸(150キロ)北上(100キロ)女川・雄勝(65キロ)。気仙沼までエリアが広がったのも4年ぶり。全5コースとも発着は石巻専修大(石巻市)で、飲食ブースを設け、イベントも開く。

 エントリーは今月28日からコースごとに順次受け付ける。詳細は公式サイトや交流サイト(SNS)に掲載する。

 ツール・ド・東北は13年から毎年開催されてきたが、20年は新型コロナ禍で取りやめた。21年は仮想現実(VR)技術により被災地での走行を疑似体験する「バーチャルライド」を実施し、昨年は3年ぶりにリアル開催された。

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