9,000億円を超える「自己啓発」市場に関して、8日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)でマツコ・デラックス(45)が持論を展開。視聴者から共感の声が上がっている。
■巨大市場に発展した「自己啓発」
スクールに通う、書籍を購入するなど、自身の能力を磨く「自己啓発」に関する市場が9,049億円に到達。30年で市場規模が3倍に拡大、国民一人当たり換算で年間7,000円を支出している計算になると報じられた。
これを受け、マツコは「娯楽として読書を楽しんでいるならいいけど、自己啓発で生まれ変わった人を見たことがない」と語る。
そこから、娯楽ではなく「自己啓発」に全幅の信頼を置く危険性を口にした。
■自己啓発は宗教?
「自己啓発本を書く人、セミナーを開催する人は自己啓発で生まれ変わってその道にたどり着いた人はいない」、マツコはこう前置きして続ける。
「あくまでも『その人にとってはそのやり方が良かった』と参考にする分には問題ない。それを自分が鬱屈としているモノからの活路として役に立つと(妄信すると)、もう宗教と変わらない」と苦言を呈す。
司会のふかわりょう(43)から「日本人は自己啓発が好き。なぜこんなに本が売れるのか」問われると、「(信じるべき教えがない)無宗教だから」と結論付けた。
■視聴者は共感
以前からマツコは、心が弱っている状態で「自己啓発」に救いを求めるのは間違っているという考え方から、「あんな物(自己啓発本)は余裕がある人が読むモノ、切羽詰まっている人が読んではダメ」と断じてきた。
このマツコの考え方に、視聴者から共感の声が上がっている。
■自己啓発本、読者は約3割
しらべぇ編集部で全国20〜60代の男女1413名に調査を実施したところ、「自己啓発本を読んだことがある」のは約3割と判明した。
また、「自己啓発本を読んで、同年代より出世している」人は44.2%となっており、自分磨きに効果がある可能性を示している。
マツコの言う通り、あくまでも「そういった考え方もあるのか」と参考程度に活用すれば、自己啓発は自身を磨く手段となりえるかもしれない。のめり込みすぎないよう自己責任で楽しんでほしい。