テレ朝「スーパーJチャンネル」放送倫理違反 BPO「公正さ欠いていた」

 放送倫理・番組向上機構(BPO)は2日、都内で会見し、審議入りしていたテレビ朝日の報道番組「スーパーJチャンネル」(月~金曜、後4・40)の「業務用スーパー」企画で、放送倫理違反があったとする意見を公表した。  BPOが審議入りの対象としていたのは、昨年3月15日放送の企画「業務用スーパーの意外な利用法」。取材先のスーパーの客らとして登場したエピソードの中核をなす人物5人全員が、特集を制作した外部ディレクターの知人で、同ディレクターは事前に撮影スケジュールを知らせていた。  意見書では、報道番組における今回の特集企画は「偶然に街で出会った人から話を聞き、そのごく平凡に見える人の思いがけないドラマやエピソードを視聴者に伝える」ことが趣旨であると指摘。「取材の過程が適正とは言い難く、本来ならその場に現れるはずのない『客』を偶然を装って登場させたという点で正確ではなく、公正さを欠いていた」とした。  今回の問題は、昨年10月に匿名の情報提供があり発覚。同局は不適切な演出があったとして謝罪した。

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