テント商店街、仮オープン 南三陸町歌津であすから

東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町歌津伊里前地区に大型の仮設テントを用いた商店街がつくられ、8日に仮オープンする。今回は3日間の限定で、15日に正式オープンする予定。店舗が流失した同地区の衣料品店2店、鮮魚店、理容室の計4店が再スタートを切る。
 テントは、被災地支援を続ける栗原市のNPO法人「日本の森バイオマスネットワーク」が提供。歌津中北側の空き地に設けた。広さは240平方メートルで、10店舗ほど収容できるという。
 地区の商店街は津波で壊滅した。約30店でつくる伊里前商店会は解散したが、再起を後押ししようと寄せられる支援の受け皿として9月に約20店で再結成した。うち4店が仮設商店街に入ることになった。
 仮オープンに向け、新潟県の金物業者グループは製品を格安で提供した。衣料品店で販売される。5日には、茨城県と栗原市の理・美容室運営会社の経営者らが理容用の椅子や鏡、蒸しタオル機を届けた。
 衣料品店を構える仮設商店街代表の山内義申さん(55)は「お客さんがどれほど来るか不安はあるが、商店街の再生につながる一歩になればいい。住民が気軽に集まる交流の場にしたい」と話している。
 営業時間は午前10時~午後4時。出店期間などについては今後検討していく。

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