【ITエクスプレス】
デジタルカメラは、レンズとボディーが一体の「コンパクトデジカメ(コンデジ)」と、レンズを多彩に交換できる「デジタル一眼レフ(デジイチ)」に大別されるが、最近はレンズ一体型でボディーサイズがデジイチに近い、中間的位置づけの「ネオデジ」に、メーカー各社が力を注いでいる。
コンデジは、ボディーの小型さゆえズーム倍率がせいぜい十数倍までに制限されるため、撮影シーンによってはレンズに物足りなさを感じることがある。といって、デジイチで多くのレンズを持ち歩き、どんなシーンにも対応できるようにしておくのは、重くて機動的でないし、レンズ代もかさむ。
ネオデジは一体型でありながら超高倍率ズームが売りだ。多くは24~28ミリの広角から20~30倍のズームが可能。10月には世界最高の光学35倍ズーム(24~840ミリ)の製品も発売される。ズーム域にかぎっていえば通常、まず不足を感じることはないだろう。
ボディーは大きめだが、それでも本体付属のレンズ1本で広角から超望遠までカバーできるのは大きな魅力。コンデジでもデジイチでもない新潮流として、本格的に根付きそうだ。(伊藤壽一郎)