都市伝説や噂は、どこからともなく湧き出て、その真偽も疑わしいものである。ただユーモアがあるものが多いことも特徴だ。広大な大地、そして人種のるつぼであるアメリカはそのスケールがさらに大きくなる。そんなアメリカのおバカな法律の噂を数回にわたって紹介しよう。第1回目は「ジョージア州」のおバカな法律だ。
ジョージア州は、アメリカ合衆国の南東部の州。州都はあの有名なアトランタである。缶コーヒーの「ジョージア」を発売しているコカ・コーラの本社があることでも知られている。さて、この州にはどんなおバカな法律があるのだろうか。
●日曜日に、アイスクリームをポケットに入れてはいけない。
●州議会開催中は、議会のメンバーはスピード違反をしてもかまわない。
●体重90キログラム以上の女性がショートパンツをはいて飛行機に乗るのは違法。もちろん操縦するのはもってのほか
ジョージア州には、こんな法律があるらしい。いずれも、日本人為は理解しがたいバカげた内容だ。特に最後の90キログラムの制限は、国民の3分の1が「太りすぎ」(BMI=30以上)に属すると言われる肥満大国アメリカにとってはこの厳しすぎではないだろうか。しかもこの法律の文面をよく見ると、体重制限だけではない。「女性」とあるように、「男性」の体重制限に触れていない。しかも「ショートパンツ」という部分にも注目。明らかに見た目について制限を入れている。太った女性限定のドレスコード、これはあんまりではないだろうか。
このようなバカな法律があるアメリカ。そんな国を横断旅行したらどんなバカげた事になるだろうか。そんな旅行を実際にやってしまったおバカな映画が誕生した。2011年1月22日公開の『デュー・デート~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』だ。ゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)作品賞受賞で全世界を脱力させ、さらに全米R指定コメディ映画史上歴代興収ナンバー1の記録まで打ちたてた『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』のチームが集まり、前作よりさらにおバカ度を増して作られた作品である。
この映画は、待望の初ベビー誕生を5日後に控えたピーター(ロバート・ダウニーJr.)妻の初めての出産に立ち会うため、仕事先のアトランタからロスの自宅へと急ぐために飛行機に乗り込んだが、搭乗拒否をされてしまうということから始まる。ただし、ピーターは別に太っていてショートパンツだからという理由で搭乗拒否をされたわけではない。妙なモジャモジャ男のイーサン(ザック・ガリフィアナキス)のせいでテロリストの誤解を受けてしまったからである。ピーターは、止む無くこのイーサンという男と車でアメリカ横断をすることに――。
第2回目からもこの『デュー・デート~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』の旅に沿った都市のおバカ法律を紹介するぞ。なおハンゲームでも2人の旅の友であるフレンチブルドックのサニーのアバターがもらえるキャンペーンを実施中なので、こちらも見逃せない。公開までにキャンペーンを見逃して後悔しないように。