『幸せに関するアンケート調査』 日本人の幸せの転機は60代にやってくる!?最も幸福感の平均値が高いのは、60代以上の男女
TSUTAYAのカルチャーコンビニエンスクラブの調査データ。
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そもそも調査対象:18~79歳の男女 (T会員)サンプル数:1,525名でネットでの調査だから、生活保護を受けているような老人はほとんど含まれていないだろう。その点で多少バイアスはかかってるとは思うがそれは若年層でも同じだしな・・
全体の幸福感を性・年代別で見てみると、男性で最も幸福感の平均値が高かったのは60代以上で「6.94点」、女性で最も幸福感の平均値が高かったのは60代以上で「7.05点」となり、ともに60代以上が幸福感の平均値が高い年代であることが分かりました。また、60代以上に続いて、10代位以下でも幸福感の平均値が高い結果となりました。
社会に出る前のまだ何もわからない若年層と、リタイアした高年齢者が幸せでいっぱいなのに、社会に出たばかりの20代と、社会で中核以上になる40〜50代は幸せ度が低い。で、幸せの理由はというと・・・
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幸せの要素、第1位!! 収入!!
テレビで消費税値上げの時にテレビでは巷の老人にコメントを取る。「嫌だわあ、生活が苦しくなるわ〜」みたいなコメントが流れるわけで、視聴者の多くは「収入がない老人を直撃する消費税はいかんだろ」と単純に思うわけですが・・・以前、こんなエントリーを書きました。
高年齢者重視の社会は「ブラック社会」ではないのか
この数値が示すように、日本の資産のほとんどは60歳以上に集中している。
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いまの20代は一所懸命に働いても全然報われない。お金は無いし、20歳から国民年金は徴収されるけど、1935年生まれは払った額の5.8倍ももらえているのに、1985年生まれは1.7倍しかもらえない。同じ金額を払うのに3倍もリターン率が違う。テレビで見ていて老人が「年金が少ないから生活苦しいわ〜」とか仰るのを見て、正直「払った額の5倍ももらってるのにそのいい方はないでしょう。あなたは上の世代にたいして貢献しなかったのに、下の世代は少ない収入からあなたを扶養しているんですよ」と思ってしまうのです。いま年金を払ってるのは幸せ感少ない40〜50代メインです。いまの70代までは終身雇用制度があって退職金もしっかりもらえたが、これからどうすんのと目の前真っ暗。
CCCのリリースの表現は、正直少し曲げてあると思います。60代になると幸せになるのではなく、
いまの60歳以上が幸せ
というだけなんです。いまの20代が60代になった時に「幸せ」と感じるのだろうか。いや、いまのままではだめでしょ。
スポーツクラブにいっても20年くらい前は20〜30代がたくさんいたけれども、現在はほとんどが老人です。プールで泳いでいる自分が一番若いくらいだ。いまの若い世代は本当にお金に余裕がない。夢も希望もないので情報商材で他人を騙してボロ儲けすることを恥ずかしいと思わないやつが一杯だ。なにもしなければずっと貧乏だと感じているからではないか。サーフィンだって一番多いのは40代以降。若い子はクルマもお金も無いので海に行けないのであります。
こう書きますと、かならず「60代以上の親を持つ世代も扶養の恩恵を受けている」という人がいます。自分も80代の親がいますのでわかります。でも自分の代より下の世代がやばい。健康保険も70歳以上はずっと1割負担だったのが改正で1~3割負担になったけど、2008年10月に社会保障国民会議の試算データでは、このままの施策で推移すれば、2025年には社会保障給付費は150兆円、一般歳出から支出される社会保障関係費は40兆円を超えるというから驚く。社会保障費だけで税収入を超えてどうすんだ。自分の世代まではなんとかいけるけど、20代とか夢も希望もないじゃん。これでは国が滅びますよ・・消費税を上げるのは仕方ないと国民が思うわけですね。
いまこそ、ヤング党(死語)が出てこい
なんでこんな老人ばかりに優しい国になったのかと言えば・・・政治家が一番票が取れるのが60代以上だから。こぞって「老人を大切にしよう」的な方向と政策を打ち出して票に結びつけようとする。若者に「投票に行け」といったところで、「若者にも富の還元をします」という候補がいないんだから票を入れる相手がいない。日本も基本は儒教社会だから、「老人を大切にしよう」ということには誰も逆らえない。こんなの書くの私だけですよ。
国の予算には限りがある。ヤング党(ダサすぎるので仮称)の公約は「国を担う若者に優しい国へ」です。高年齢者の皆さんには「あなたは支払った額の5.8倍ももらえるけど、若者は1.7倍しかもらえない」ということを周知させ、無駄に病院にいったりすることを控えてもらう。「あなたの医療費はお金の無い若者が負担しています」が標語だな。日本人だもの、これが徹底されれば「自分たちは十分もらってるから若い人たちになんとか残してあげましょう」という考え方が高年齢者の方にも生まれてくると思うんです。奨学金の団体に寄付したら相続税免除とかね。
若い人たちを大事にといっても、税金払わなくていいよというのではなく、教育費を減免して高等教育を受けやすくするとか、将来確実に移民に取って代わられる単純労働者ではなく、ドイツみたいに「手に職を付ける」授業料の安い公立の専門学校の創立をガンガンして、スペシャリストを育てるべき。これからの日本はサービス業が中心になるわけだから、大工になる、シェフになる、板前になる、通訳になる、みたいな若者のキャリアアップのために投資しないとだめなんではと思います。単純労働者より、スペシャリストのほうが将来稼げる額がずっと大きいし。